精油の経口摂取について

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アロマ界の論争の一つに、精油の経口摂取があります。昔から変わらず今でも安否両論ありますので、Facebook上のグループでもその話が出ることも多々あります。この論争はずっと変わらないだろうなと思いますし、私から見て、経口摂取という行為自体が、もはやアロマセラピーの流派のようにも感じています。そう信じる人だけがやる、ということで良いと思うんですね。

精油の経口摂取というと、フランス式アロマセラピーとイメージする方も多いかもしれませんし、それは実際そうなのですが、これが現代のフランスで経口摂取が主流である、ということではありません。これについてはまた別の機会にお話ししますが、歴史的に、フランスでの精油の薬効を求める使い方が目立っており、フランスの医者などが精油の薬効について書いた本が、今でも有名な書物として知られているからなんですね。それにより、昔から精油の経口摂取がなされてきたことが知られています。もちろん、そう知られているのは、このような書物が歴史として残っているからで、他の国でも個人が精油をそのように使っていたかもしれませんよね^^ フランスでは現代でも精油が薬局で購入できたり、処方箋薬として、ごく一部の医者が処方することもあるようです。その反面、フランス産というだけで価値が上がると考えた悪徳業者が偽和精油を販売していることも多いのですけれども。

さて、最近では精油をお料理に使うエッセンシャルクッキングが広く知られるようになってきました。アロマ界では精油を使ったお料理のことを、エッセンシャルクッキングと言います。もともと、英語のessentialは、不可欠な、とか本質の、という意味があるのですが、この場合はそれだけではなく、アロマの、という意味も含まれます。それは、精油=エッセンシャルオイルなので、そこから来ている造語なのです^^ そのほかにも、アロマヨガをエッセンシャルヨガ、エッセンシャルブートキャンプなんかも聞いたことがあります。これは何をするのか分かりませんけども^^;

エッセンシャルクッキングでは、口に入れても安全な精油のみ使用可能であることはもちろん、お料理に合う精油を使います。特に柑橘、スパイス系の精油がよく使われますね。以前私のブログでも紹介しているかと思いますが、レモンの精油はエッセンシャルクッキングには欠かせない1品です。精油を利用する利点は、風味付けに使用できること。ハーブとはまた違った香りの楽しみがあります。また、精油の健康へのベネフィットが得られること。この場合のベネフィットは体内での作用のことで、熱を加えずに摂取した場合に限ります。熱により成分の効能が変わってしまうことがあるためです。

精油の経口摂取について賛否両論ある主な理由としては、精油は凝縮されたものなので飲まなくても効果がある、とか、こんなに凝縮したものを体内に直接取り入れるのは、負の作用(副作用)が起こるのではないか。ということで、エッセンシャルクッキングそのものをよく思わないセラピストも見かけます。あとは、周りで特に問題にはなっていないので実際のところは分からないけれど、もともと協会のアロマセラピーのガイドラインにないので、知識としてそう考えるセラピストや個人もいるのではと思います。

一番お手軽に経口摂取できる方法に、レモンの精油をお水やお茶に1滴垂らして飲むことがありますね。これに関しては、先ほどの理由以前に、精油はお水には溶けませんから、精油の原液が敏感な口内を傷める、という心配は少なからずあります。レモンやオレンジは比較的穏やかですが、グレープフルーツなんかでやるとヒリっとすることもあります。余談ですが、アロマ界では有名な、ロバートティスランドは精油の経口摂取にあまり賛成的ではありません。セラピストとして彼の意見も尊重していますし、個人的にも精油をお水に直に入れて飲む、ということは今ではあえてお勧めはしていません。ですが、個人的には何度も原液をお水やお茶に入れて飲んだりしていて、これと言って問題が起こったことはないんですね。

これらを踏まえて、もし精油を飲み物に使う場合は、スムージーなどに入れるととても良いです。リモネンは抗酸化作用が強いので、ビタミンCの多いお野菜や果物を使った、アンチエイジングスムージーなんかも良いアイディアかと^^ これは、柑橘類の精油にはリモネンというフィトケミカルがあり、皮にしか含まれない成分なのですが高い抗酸化作用があります。それ以外にもとても薬効が高く、ぜひ取り入れてほしい成分なのです。

私としては、精油の経口摂取によるベネフィットは不可欠なものと思いますし、これからも自分で行うことも、誰かに勧めることもあります。私の恩師Jade Shutesさんも精油の経口摂取について賛成派ですが、注意点は守ることが大切だと話しています。どんな時にできるのか、どれくらいの量なら大丈夫なのか、どのように摂取するのか、そういったことをきちんと気を付ければ、経口摂取は安全であって、健康へのベネフィットがある使い方の一つなのです。

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