語られなかった精油の真実

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すっかり秋になりましたね。 NYでは徐々に寒くなって、朝晩ヒーターを使うことも出てきました。少しずつ紅葉も進み、街中ハロウィーン一式になってきました。今年は何やるのー?と、毎日のように息子に聞かれていますが、仕事なので特に何も。。とは言えずにいるところです^^; 日本でもハローウィーンイベントが多くなっているそうですね。さて、今日は以前読んだアロマの本をご紹介します。

突然こんなブログタイトルで何事か!と思いますよね。。これは本のタイトルで、 アメリカでは “the Unspoken truth about essential oils”というタイトルで販売されています。書物は$20ですが、Kindleでは$4ととてもお得です。

今年3月ごろだったでしょうか。アメリカのアロマ界のFacebookグループで、精油の副作用について話題になっていた記憶があります。以前からドテラやヤングリビングなどの精油のMLM社に対する、批判的な考えの個人やグループは存在していましたが、この本が話題になったのには、ドテラ社のディストリビューター本人が実名で精油の裏事実を公表したということで、大きな注目が集まりました。

この作者はケイラ・フィオラバンティさん。本で紹介されている体験談は彼女本人の話ではないのですが、彼女はアロマセラピストでもあり、ライター、教育者としてもご活躍されており、アロマ界でも知られた存在です。彼女は以前から精油の間違った使用方法に注意を促していましたが、あまりにも重篤な副作用が出るプラクティショナーが続出している現実に耐え兼ねて、少しでも多くの人に精油の危険性を知ってもらおうという目的でこの本を出版することにしたそうです。

本の内容は、とある精油のMLM社のディストリビューターが、知り合いから紹介された精油の使用方法で重度の副作用に悩まされたという例が紹介され、その後、精油の安全性について、アロマ界の研究者たちのアドバイスを交えながら、彼女自身の考えや、正しい安全性について学べる情報源を紹介しています。

そもそも私がこの本を読んだきっかけは、アロマ界のトレンドに乗って買ってみたというのもありますが、この作者の本を一度読んでみたかったというのもあります。彼女は他にも何冊か本を出版しており、アロマ界のFacebook上で何度も見かけていたことや、そして最近ではNAHA協会の認定校になったOlogy Essential Instituteのオーナーでもあることから、とても興味がありました。題名からも、様々な精油の裏事実が学べるかもしれないと、かなり期待を寄せていた一冊でした。

本を読んだ感想ですが、やはり、アロマ界に対して精油の使用に関する注意勧告を改めるきっかけになったように思いますし、それは純粋に私も良かったと思います。そして、アロマ界では知られたロバートパパス氏やティスランド氏などの研究者だけでなく、今まで一度も聞いたことがなかったけれども、とても信頼のおける研究者の方や、その方のアドバイスも得ることができたのが良かったと思います。また、精油の安全性における信頼できる情報源も、知っているものも多くはありましたが、今後使える情報源としてためになったものもいくつかありました。

ただ、本で紹介されているドテラのディストリビューターの体験談は、大勢いるディストリビューターの中のたった一個人の例でした。重篤な副作用が出るまでの真相を細かく順を追って説明しているので読みやすいのですが、明らかにここで使用を中止すべきだろう、というところでもずっと使い続けているのが、使用者にも落ち度があるように思える内容でした。この本の出版の背景には、精油の間違えた使い方を注意したいという以前に、MLM社への批判を強調したい思いもあるように、私は感じています。それはこの本から知ったのではなく、この本が紹介されていた、この本の作者を含む精油の副作用経験者たちが作ったFacebookのクローズドグループが、MLM社反対者が多いことからも読み取れます。

確かに、アメリカではドテラ社やヤングリビング社のディストリビューターの中には、アロマセラピストから見れば絶対にしないような使い方をしている人も多くいます。そして、副作用を信じない人や、精油が安全であることに絶対的な自信があるために、本当は精油による副作用にも拘わらず、全ての症状を精油で治せると信じるがために、良かれと思ってしたアドバイスが、結果最悪な状態にまで進行させてしまうことも、話には聞いたことがあります。

この本で紹介されている例は正にそれに該当し、副作用を起こした当事者の方はとても優しい方で、紹介者やグループ内の意見を完全に信用していたようです。ですが、結果的に精油の副作用だったということに気づいたときには、すでに症状がかなり進行していたのです。確かに副作用を被った方はかわいそうですし、アドバイスをした紹介者の方も、もっと彼女の状態を把握すべきでしたし、責任を持つべきだと言いたくなります。

ですが、精油を使うというのは、その使う本人がきちんと学ぶこと、これが一番の責任になるのです。精油の紹介者や精油会社、アロマセラピストでさえ、彼らからのアドバイスは、あくまで色々ある選択肢の一つを助言しているのであって、最終的に自分に行うのは本人の意思で決定して良いのです。これが医者の処方箋であれば別です。処方された薬による副作用が出た場合は医師の責任にできますが、上記の場合は医療ではありません。これはつまりは自己責任ということで、紹介者や精油会社を恨みたくなる気持ちは分からなくもないですが、残念ながら精油会社のポリシーにも免責事項として既に載っていることなのです。

MLMに限らず、会社が大きくなるとその宣伝力は大きいですし、ドテラの講義やイベント、ブログなどのSNSで得た情報には、私自身疑問に感じたことは今までも何度もありますが、私はそれらは自分の中で取捨選択して、必要なものだけ取り入れています。何より、ドテラの商品の品質の良さは他社には真似できないものがあり、会社や商品に罪はない、というのが正直な感想です。

と、なんだかドテラの宣伝みたいになってしまいましたが、精油の安全性に関する情報や、こんな精油の使い方や信じ方は危ないよ、ということが学べますので、ぜひそういったことを知りたい方はこの本をお勧めします。

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