精油の神話

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(Holistic Mom’s Aroma Lifeより)

今日は良くありがちな精油にまつわる噂のお話です。これは昨年行われたAIA主催のアロマセラピーカンファレンスでも紹介されていた、ロバート・パパスによるEssential Oil Myth ~精油の神話~ を参考にしています。私が初めてメディカルアロマに出会ったのは2010年。当時、今ほどアロマセラピーが普及していなかったのもあり、アロマにまつわる様々な噂話が流れていたんですよね。当時は、精油ってすごいなぁなんて感心していましたが、アロマをきちんと学んでみると、あれはデマだったなんてことも実はけっこうあるんです^^;そこで、私も以前実際に聞いたことのある、精油にまつわるありがちな間違いをご紹介したいと思います。

1、精油にはビタミン、ミネラルが豊富
まず、精油は酸素、炭素、水素からできている有機化合物です。ミネラルは鉄やカルシウム、カリウムなどの無機物ですので、この時点で精油にミネラルが含むというのはウソなのが分かります。そしてビタミンに関してですが、ビタミンは同じ有機化合物ですので、それを理由に精油はビタミンが豊富だと説得しようとする場合があります。しかし長年の研究からは、一度も精油からビタミンが検出されたことがありません。ほとんどの精油は水蒸気蒸留法で抽出されますので、もともと植物にビタミンが含まれていたとしても、精油を抽出する際に長時間加えられる熱や圧力には、耐えられないものが多いのではないでしょうか。私がずいぶん昔に聞いたのは、レモンの精油はレモン30個分のビタミンCが含まれています、という話でしたが、よく考えればビタミンCは水溶性ですので、そこからして間違いだというのが分かりますね^^; レモンの精油はコールドプレスで抽出されるので、熱による成分の変化はありませんが、それ以前に皮から取れるので、ビタミンCが含まれるレモンの果汁とは抽出部位も違います。つい最近もですが、アメリカの医師が自身のブログで、ペパーミントの精油にはビタミンEが含まれている、と記述したおかげで多くの人を信じ込ませてしまったことも。ビタミンが含まれているのは精油ではなくキャリアオイルです。

2、高品質な精油は半永久的に持つ
精油の中にはキャップを空けてからでも5、6年以上持つものもあります。しかしどの精油も作られた時点で少しずつ酸化していきます。品質の良し悪しで判断するならば、むしろ高品質なものほど、劣化が早いものが多いのではないでしょうか。精油がどれくらい長持ちするかというのは成分の性質によるので、品質で判断できるものではないんですね。高温多湿の場所やきちんとキャップを閉めていないなど、保存状態が悪ければ酸化しやすく、劣化が早くなります。柑橘系の精油、そして一部の酸化しやすい成分が含まれる精油は、きちんと保存していても半年で使うべきものもあります。以前私が聞いたのは、高品質な精油は天然の抗酸化物質が入っているので酸化しない、とのこと。精油の効能として、体内の抗酸化の手助けをする性質をもつものもありますが、精油そのものが酸化しない、というわけではないのですね。

3、精油を肌に塗って出る反応はデトックス反応
これはアメリカでは非常に良く聞く間違いなのです。ロバートパパスのお気に入りのデマだとか^^; 精油を肌に塗ったときに起こる何らかの反応は全て副作用であって、肌に塗ることでデトックスすることはありません。精油のデトックス効果というのは体内での作用なので、精油を肌に塗って出た赤みや痒み、ボツボツなどは、何らかの成分が皮膚に強すぎたり、合わないということなので、使うのを辞めるようにしましょう。ロバートパパスはそれ以外にも多くの神話を説いていて、中には日本人の感覚では分からないようなデマもあって、ちょっと笑いながら解説を聞いていました。また別の機会にご紹介したいと思います。

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さて、このブログ記事は2016年にはてなさんで載せていた記事です。2018年になり、今まで積もりに積もったこのような”精油の神話”をまとめてみることにしました。そこで、この度、Noteさんでちょっとしたまとめ記事を販売することにしました。その名も”精油のちょっと気になるハナシ” です♪ 相変わらずセンスがないのでそのままです^^; これはオンラインの雑誌タイプの読み物で、一度購入すれば、随時更新を見ることができます。詳しくはまた別途お知らせしますが、既にNoteさんにありますので、気になる方はぜひチェックしていただけたら嬉しいです。こちらです。

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